2005年01月27日
三線職人“A”列伝 その4

映画『ナビィの恋』で全国にも知られることになった、三線界の重鎮、登川誠仁(主人公のおじいちゃん役です)。この方は若い頃から天才の呼び名があったそうですが、三線職人A氏も若い頃に、登川氏や他の一流の唄三線奏者にあこがれていたそうです。
「どうにかして、こんな一流どころの人たちと仕事がしたい」と思うA氏ですが、さすがに当時三線の最前線の人たちには腕が及びません。
そこでA氏は、「三線で競ってはだめだ。三板(さんば)だ」と閃きました。三板とは、今日の写真にあるように、沖縄版カスタネットとも言える打楽器です。これは手拍子と同じ感覚で、唄のはやしとして使われるものです。
A氏はこの三板を必死に練習し、単に叩くだけでなく、いかに舞台でも面白く見えるか研究しました。すると読みはあたり、あこがれの一流の人たちから、「おい、お前三板できるのか」と声をかけてもらい、ツアーの時にはいつも連れていってもらえるようになったそうです。
A氏の一番の情熱はもちろん三線ですが、三板も達人の域に達してしまったため、今は「この三板の技も後世に遺したい」と語っています。






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