2004年12月20日
皮が破れそうになったら・・・!

三線にも当然ながらトラブルはつきもの。特に、胴体の蛇皮部分は最も扱いに注意するところでもあります。温度や湿度の条件が悪ければ、ある日三線を見ると「あ!皮がやぶれている!」ってことになります。皮が破れたら、当然張り替えるしかないので、サンシン屋にもっていきましょう。
さて、今日の写真は、実際にお客様より届いた写真です。
ごらんの様に、小さな裂け目が入ってしまっています。まだ破けていないのですが、それも時間の問題です。
お客様「どうすればいいですか?」
この場合、もちろん修理のためにすぐに送っていただくのがベストですが、送る前にお客様に応急処置をしていただきました。
裂け目の入った三線の応急処置とは、どうするのでしょうか。
それは、「接着剤で裂け目をくっつける」です。沖縄の業者や職人の間では、 アルテコという業務用瞬間接着剤が使われることが多いです。小さな裂け目ならこれでつながります。
お客様に接着剤で応急処置をしてもらい、一応修理するべく、その三線を当店に送っていただきました。そしてその三線を作った職人さんのところへ持っていったのですが、なんとベテラン職人さんに「どこが裂けているんだい」と言わしめるほど、綺麗にくっつけていました。結局どこが裂けているのか見つけられず、弾いてもしっかり音が鳴るので、「問題なし。これですぐ破れたなら、無料で皮を張り替える」という職人のお墨付きをもらってお客様に送り返しました。お客さまは三線職人への転職をオススメしたい才能をお持ちのようでした(笑)。
三線をお持ちの方は、このような応急処置があると知っていただければ幸いです。
Posted by えるおきなわ at 23:27│Comments(0)
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